岩手県矢巾町様は、全国的にも類を見ない住民参加型水道事業経営を進められており、2015年「社会的ジレンマを乗り越えた住民参加型水道事業ビジョン策定とフューチャーデザイン」として日本水道協会イノベーション大賞を受賞されました。
　 矢巾町様は当社の水道技術研修に毎年参加頂いており、とあるシンポジウムでご一緒したことを契機に連携について議論が始まり、経営戦略で掲げた老朽管更新事業を計画的に推進するため、公が有すべき技術を公が補完し、 技術継承を進める当社が提供するスキームに合意いただき、配水管布設替に係る設計・積算・施工監理等の業務を受託しました。
　 その後、2015年8月に矢巾町・当社・横浜市の３者による包括的連携に関する協定を締結し、双方のノウハウを共有・活用する活動を進めることになりました。
※　令和3年8月からは、矢巾町及び当社の2者による協定活動を進めています。

2015年から配水管布設替に係る設計等の業務を進めるとともに、公が有すべき設計・積算・施工監理等に関する矢巾町での技術研修や横浜市内での実地研修を実施しております。 加えて、管網解析に関する座学や操作研修を実施しながら、配水ブロック見直し等の水運用再構築検討を進めています。現場においても、切替手順等についてアドバイスするなど現地支援を行っております。
　 包括的連携協定に基づき、漏水対策、料金業務、設備管理などの技術交流を進めるとともに、「経営改善の処方箋を考えるセミナー」を共催し、全国各地の水道事業体職員に参加して頂き、公営力強化に資する取組みを行っています。