宮城県山元町
上下水道事業経営アドバイザリー業務
宮城県山元町様は、東日本大震災で甚大な津波被害を被り、上下水道事業運営の立て直しを行いながら上下水道施設の復旧、新市街地の復興等に取組む必要がありました。
当社は、先んじて現地調査を行い、復旧・復興に向けたアドバイスを進め、国土交通省総合政策局の復興PPP事業を活用し、上下水道施設の復旧・復興計画の検討に着手しました。
その後、国土交通省水管理・国土保全局下水道の支援をもとに、施設の復旧・復興の推進とその後の事業運営を進めるためには、行政ノウハウと民間活力の導入を行うことを提言し、
2013年3月、山元町・当社・横浜市の3者による山元町上下水道事業支援に関する協定を締結し、復旧・復興支援を進めてまいりました。
横浜ウォーターならではのサービス提供
2013年度より山元町様から上下水道事業経営アドバイザリー業務を受託し、限られた執行体制を補完するためにさまざまな政策形成について支援を行い、まず、上下水道事業包括的業務委託の導入検討及び発注支援に着手しました。
当時、東北地方において上下水道一体で性能発注を実施した事例は無く、さまざまな地域の事例を研究し、町議員にも先進地を視察して頂き、2015年度から包括的業務委託がスタートいたしました。
当社は第三者機関として包括的業務委託のモニタリングを支援し、定期的な業務履行の監視、評価、改善を支援し、さまざまな効果を創出することができました。
同時に、財政計画策定や公営企業会計、中期経営計画策定等の経営支援、設備診断や長寿命化計画、水運用計画再構築、有収率向上等の技術支援を進めるなど、
横浜市100%出資団体ならではの上下水道事業に係る総合的な事業支援を実施しました。
現在においても、包括的業務委託の見直しを図り、第2期包括的業務委託発注支援やモニタリング、経営計画、財政計画、
アセットおよびストックマネジメント支援など上下水道事業を一体的かつ総合的に支援しております。
トピック
横浜市と横浜ウォーターは、東日本大震災で被害を被った山元町の災害復旧から復興、そして上下水道事業運営の支援を行ってまいりました。
横浜市においては、平成23年度より復旧・復興のための職員の長期派遣を行い、平成25年には山元町・横浜市水道局との3者協定を締結し、
横浜ウォーターにおいては平成25年度より山元町から上下水道事業アドバイザリー業務を受託し、“公公連携による持続的な上下水道事業一体運営”として
効率的な経営とともに安定的な上下水道事業を実現するためのさまざまな取組を実施してきた成果をご評価頂き、2018年9月10日、第11回国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)アセットマネジメント部門を受賞いたしました。
国土交通省HP(平成30年度(第11回)循環のみち下水道賞)
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000578.html
山元町上下水道事業所ホームページ
https://www.town.yamamoto.miyagi.jp/soshiki/16/