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「パキスタン国ファイサラバード水道事業経営改善プロジェクト」 を受託

  • 2022.2.10

  横浜ウォーター株式会社(本社:横浜市中区相生町6-113 代表取締役:鈴木 慎哉)は、2022年2月10日付で独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する「パキスタン国ファイサラバード水道事業経営改善プロジェクト」を共同企業体(JV)構成員として受託しました。

【事業の背景・概要】
  パキスタン国ファイサラバード市は約320万人の人口を有する同国第3の都市であり、ファイサラバード上下水道公社(以下「WASA-F」という。)が上下水道サービスを担っていますが、WASA-Fは技術面・財務面で多くの課題を抱えています。住民はWASA-Fが提供する給水サービスへの不満から対価を支払う意識が低く、水道料金の未払いが多く発生しています。これによりWASA-Fは十分な収入を得られないため設備投資を十分に行えず、給水サービスが改善しないという悪循環に陥っています。
  かかる背景を受け、本プロジェクトは、WASA-Fの給水サービス、事業運営効率化、顧客関係業務、財務・経営計画に係る能力強化を行うことにより、WASA-Fの水道事業経営改善に寄与することを目的とします。

  1 活動期間(予定)
     全 体:2022年2月10日~2026年2月
     本件は、以下の2つの期間に分けて活動する予定です。
     第1期:2022年2月10日~2023年4月28日
     第2期:2023年5月~2026年2月

  2 参加企業(JV)
     株式会社日水コン(代表者)
     横浜ウォーター株式会社(構成員)
     日本テクノ株式会社(構成員)

  当JVは、2016~2019年にJICA「ファイサラバード上下水道・排水マスタープランプロジェクト」を受託し、パイロット活動を通じて配水管網ブロック化の指導や従量料金制への移行支援を実施しました。この支援活動は、横浜市水道局との連携により事業運営の総合的な経験が活かされたものです。この結果、水量、水圧、給水時間等の給水サービスを向上させて顧客満足度を高めることにより料金未払が減少すること、従量料金制への移行により顧客単価が上昇して収入を改善すること等を実証しました。
  本プロジェクトにおいてもこの成功事例のノウハウを最大限活用し、プロジェクトの成功を目指します。

  3 主な業務内容
     当社は、本プロジェクトで実施する業務のうち、以下の2つの業務を担当します。
     (ア) 給水サービス改善計画策定及び計画実行能力の強化
     (イ) 収入増加につながる顧客関係業務実施のための能力の強化

  当社は、横浜市の有する上下水道事業ノウハウを活かし、国内外への技術協力等の事業支援に貢献するとともに、持続性の高い上下水道事業運営や官民連携事業の創出を追求して参ります。

  本件に関するお問い合わせ:toiawase@yokohamawater.co.jp