横浜ウォーター株式会社(本社:横浜市中区相生町6-113)は、八千代エンジニヤリング株式会社と連携し、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する無償資金協力「フィリピン国メトロセブ水道区汚泥管理計画」に基づき、2023年4月25日付でフィリピン国メトロセブ水道区(MCWD)とコンサルティングサービス契約を受託しました。
【事業の概要】
フィリピン国メトロセブは、セブ市を含む13市町から構成されるフィリピン第二の都市圏ですが、現在は、下水道の汚水処理がほとんど行われておらず、水環境の悪化が深刻となっています。
そこで、メトロセブでは、2015年にJICA及び横浜市から支援を受け、開発計画である「メガセブ・ロードマップ2050」を策定し、同計画の開発目標として2030年及び2050年の汚水処理の人口普及率を定め、整備を進めることとしております。そのなかで、短期的対策としての腐敗槽汚泥の管理に向けて、2017年10月に、当社は八千代エンジニヤリング株式会社等と連携し、JICAより「メトロセブ汚泥処理施設建設計画準備調査(実施期間中に「メトロセブ水道区汚泥管理計画準備調査」と改称)を受注し、横浜市環境創造局の協力を得て、調査を実施しました。
この調査を受け、「メトロセブ水道区汚泥管理計画」に係る無償資金協力の贈与契約が、JICAとフィリピン国政府との間で2023年2月27日に締結されたことから、当社を含む共同企業体と実施機関であるMCWDの間でコンサルティングサービスに係る契約を締結し、下記に示す業務を実施いたします。
活動期間:2023年4月25日~2026年12月31日(計45か月)
参加企業:八千代エンジニヤリング株式会社、横浜ウォーター株式会社
実施機関:メトロセブ水道区(Metropolitan Cebu Water District)
対象地域:メトロセブ地域における6自治体(セブ市、マンダウエ市、タリサイ市、コンポステラ町、リロアン町、コンソラシオン町)
無償資金協力の内容:
腐敗槽汚泥処理施設(400立方メートル/日)の建設、汚泥収集車・脱水汚泥運搬車の調達、
コンサルティングサービス(詳細設計、入札補助、調達監理、施工監理、運営体制構築支援、住民啓発活動支援等)
この事業により約22万世帯の家庭(約92万人の住民)が適切な頻度で腐敗槽汚泥の引抜きサービスが受けられることになる見込みです。
当社は、横浜市の有する上下水道事業ノウハウを活かし、国内外への技術協力等の事業支援に貢献するとともに、持続性の高い上下水道事業運営や官民連携事業の創出を追求して参ります。
本件に関するお問い合わせ:toiawase@yokohamawater.co.jp