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「タンザニア国ザンジバル水資源管理プロジェクト」を受託

  • 2023.5.31

  横浜ウォーター株式会社(本社:横浜市中区相生町6-113 代表取締役:鈴木 慎哉)は、2023年5月31日付で独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する業務実施契約「タンザニア国ザンジバル水資源管理プロジェクト」を共同企業体(JV)構成員として受託しました。

【事業の背景・概要】
  東アフリカのタンザニア国ザンジバル(人口188.9万人:2022年)の中心となる島がウングジャ島(人口134.6万人:2022年)であり、この島には首都ザンジバルシティや世界文化遺産のストーンタウンがあります。英国統治時代の1920年代より上水道システムの整備が始まりました。1963年の英国からの独立を経て、ザンジバル革命政府が上水道施設整備を所掌しましたが1982年に社会保障的観点から水道サービスを無償化した結果、財政難により新規水源開発や給水施設の更新が困難となり、給水時間の短縮や水圧の低下等水道サービスが低下しました。2006年に水法が制定されて以降、ザンジバル水公社(Zanzibar Water Authority、以下「ZAWA」という。)が水道サービスを運営しています。
  水道サービス無償化を経たこともあり、ウングジャ島全体での水道料金徴収率は46%に留まっております。不十分な料金収入により老朽化した施設の更新・改修および日常的な施設の運転管理に支障をきたしており、1日あたりの平均給水時間が6時間未満という状況に陥っています。水道サービスの水準が低いため、水道に頼らず、私有井戸を設置する住民も多く、無秩序に地下水が取水されています。これらの状況に対して、ZAWAが適切な地下水資源管理を行い、水資源賦存量データに基づき計画的に取水できるようになれば、継続的かつ適時に安全な水を配水することが期待できます。

  1 契約期間(予定)
     全 体:2023年5月~2028年6月
     全体を3つの期間に分け、実施する予定です。
     第1期:2023年5月31日~2025年5月30日
     第2期:2025年6月~2026年11月
     第3期:2026年12月~2028年6月

  2 参加企業(JV)
     株式会社地球システム科学(代表者)
     株式会社NJS(構成員)
     横浜ウォーター株式会社(構成員)

  3 主な業務内容

当社は、主に、本プロジェクトで求められる成果のうち「取水・配水・請求水量が測定できるようになる」に向けて、顧客管理(メータ検針・請求における組織体制や各種データに関する調査・分析・改善、顧客サービスの改善)の業務を担当します。

  当社は、横浜市の有する上下水道事業ノウハウを活かし、国内外への技術協力等の事業支援に貢献するとともに、持続性の高い上下水道事業運営や官民連携事業の創出を追求して参ります。

  本件に関するお問い合わせ:toiawase@yokohamawater.co.jp